2010年9月30日木曜日

伊藤久男・・・  ( 忘れ得ぬ人・・・



       音が大きいです。 お気をつけくださいね。







    伊藤久男さんと言えば

    「イヨマンテの夜」・・・





     
          wikipediaより




    父たちの世代よりはずい分年上の方のようですが

    10代の半ばから横浜で暮らしていた父は

    S兄さんと慕っていた先輩やその仲間の人たちと

    繁華街に遊びに行ってはよくいろんな歌謡曲を聴いていたそうです。




    それはちょうど太平洋戦争真っ只中のこと

    当時のことですから音源は蓄音機とラジオだけ。




    その頃の伊藤久男さんは

    その圧倒的な声量と歌のうまさで起用され

    戦時歌謡といわれる歌をたくさん唄っていたのだそうです。




    父の父親の影響もあって軍歌は許せなかった父でしたが

    この伊藤久男さんの素晴らしい歌声には逆らえなかったようで

    私たちが子供の頃にしょっちゅう「イヨマンテの夜」を口ずさんでいました。
    

    


    





    戦意を高揚させる歌を軍歌というのでしょうから

    この迫力ある伊藤久男さんのお声は

    時代にマッチして軍歌にぴったりだったのでしょう。




    天才ゆえの苦悩・・・




    敗戦後、伊藤久男さんは戦時歌謡を多く唄った責任を感じて

    疎開先に引きこもりお酒に溺れるようになったといいます。




    再起不能と言われたものの周りはその才能を放っておかず

    昭和22年映画の主題歌でカムバックし

    その後、次々とヒットを飛ばして多くの名曲を残されたということです。




    私が聴いたことがあったのは

    この 「イヨマンテの夜」 と

    軍歌そのものの 「暁に祈る」 だけだと思っていたのですが

    今回いろいろ聴いてみて名曲といわれる素晴らしい歌を

    たくさん遺していらっしゃることを知りました。




    まさかあの 「あざみの歌」 が伊藤久男さんの歌だったとは・・・

    
    

    






    天才ってこういう方のことをいうんでしょうね。




    あれほど意気揚々と軍歌を歌いあげた人が

    抒情歌をこれほどまでに唄っていらっしゃるなんて・・・




    いろいろ聴いた中で私は冒頭の 「忘れ得ぬ人」 が一番好きでした。




    こんな素晴らしい歌い手さんがいたことを

    私より後の世代の方に伝えたい・・・




    決して軍歌を肯定するのではありませんが

    才能の素晴らしさとそのこととは問題は別だと私は思っていますから・・・











2010年8月1日日曜日

だから言ったじゃないの  - 松山恵子 -









    「うまいなぁ ほんとにうまいなぁ・・  松山恵子は・・・」





    おばちゃんはこの歌が大好きだった。

    この歌というより松山恵子さんが好きだったのだと思う。





    あんた泣いてんのね・・・

    だから言ったじゃないの・・・





    この唄をいつ頃どこで聴いていたのか

    ほとんど記憶がないのだけれど

    いつかしら私も

    この人は日本一歌のうまい歌手なのかも知れない

    と思うようになっていました。





    何十年かぶりに聴いてみて

    ああやっぱり凄い人だったんだなぁと

    しみじみ聴き入ってしまいました。





    息の長い歌い手さんだったんでしょうね。

    何年かごとの映像が YOU-TUBE に挙げられていました。





    どの時代も輝いていて素晴らしいのだけれど

    私の記憶にあったのはまさにこの歌でした。





    おばちゃんの声はもっと荒々しいんだけれど

    歌のうまさでは全然負けていなかったと思う。





    艶のある響きのあるそれは魅力的な声の人で

    演歌でも民謡でも

    それこそ軍歌でも唄いこなしてしまうような人だったおばちゃん。





    そのおばちゃんを唸らせたなんて

    5本の指に入っていたうちの一人だったんでしょうね。





    松山恵子さん・・・





    演歌が苦手でなかなか馴染めなかった若かった頃・・・





    今ごろになって・・・

    この年齢になって聴いてみると・・・

    演歌ってなかなかいいものだったのねって・・・
    
    おばちゃんに話しかけている私・・・





    おばちゃんが亡くなってもう5年・・・











    松山恵子さんもお亡くなりになられていたと知りました・・・





    ご冥福を・・ とともに・・・

    十分に歌い切りましたよね・・ と言わせていただきたい気持ちです・・・












2010年7月12日月曜日

なんて哀しい反戦の唄 - 戦 友 - 島津亜矢










    「ねえさん、その唄はやめましょうや・・・」

    「どうしてヤッちゃんはそういうことを言うだね・・・」


    「軍歌はもうイヤだ・・・」

    「唄に軍歌も民謡もないだよ・・・  いい唄はいいだよ・・・」





    父と兄嫁さんのおばちゃんは大の仲良しで呑み友だち

    二人とも大酒飲みで呑んではしょっちゅうぶつかっていた。





    子供の私たちにはそれがケンカに見えていて

    いつもハラハラしながら聞いていたのだけれど

    おばちゃんが 『ヤッちゃん ヤッちゃん』 と言って

    他の誰よりも父を可愛がっているのがよくわかってからは

    母も私たちもそのうちそんなことも気にも留めなくなっていた。




    男勝りで気風が良くて

    そして歌唱力抜群のおばちゃんが唄うと

    この唄のある部分はどうしても軍歌に聴こえてしまって

    私もこれは軍歌だと思い込んでいた。




    軍歌をどうしても受け入れられなかった父だから

    父もその時はきっとそう思って聴いていたのだろうと思う。




    後年になってから父とそんな話をしたことがあった。


    


    「この唄は軍歌じゃないわよね・・・  反戦歌よね・・・」

    「そうだなぁ・・・  唄う人の気持ちによるなぁ・・・」




    ---------------




    島津亜矢さんという歌い手さんの歌を今回はじめて聴きました。

    お名前だけはどこかで聞いていたけれど

    こういう歌を唄っている方とは知りませんでした。




    すばらしい歌い手さんがいたんですね・・・

    お若い方なのに心で歌を唄っている・・・





    なんて哀しい反戦の唄だったのでしょう・・・   戦友・・・

    はじめて最後まで通して聴いてみました・・・   じっくりと・・・






    まだどこかに戦争を賛美する人がいるのなら・・・

    世界のあらゆる国でこの歌を流したらいい・・・




    声高に反戦を叫ぶより・・・

    この一曲の方がはるかに胸に響きます・・・





    (プチプチ途切れますが・・ それでも最後まで聴いてみてほしいです・・・)















お酒呑むな~ 酒呑むなの~ ご意見なれ~どーーー ヨイヨイ^^  - ヤットン節 -








   貧しくても・・・

   貧しくても・・・

   お酒はどこかから回って来るものなのね^^




   真っ直ぐでキッチリ筋を通したい性格の父だったけれど

   根は明るくて楽天的なお人好し




   仲良しの親戚のおじちゃんやおばちゃんと

   議論を闘わせながらよくお酒を飲んでいた。




   若いころは一升酒なんか当たり前で

   母や私たちはハラハラしていたものだった。




   まわりの心配をよそに

   おじちゃんやおばちゃんと夜が更けるまで飲んでいた。




   どっちを向いても山また山

   苦情なんか言う人もいないんだもの

   誰に遠慮もなかったのよね。




   酔いがまわって唄が出る・・・

   最後はいつも民謡か・・・  こんな楽しい唄・・・




   か・な・ら・ず・・・  出たのは・・・  この唄・・・





     ♪ ~~~ トコねえさん 酒もってこい^^





   そんな時の父は本当に楽しそうだったっけ・・・





   山にいた時の父は

   若かったこともあったけれど

   元気いっぱいでまわりの誰よりも溌溂としていた。


   


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   あんなにしょっちゅう聴いていたのに

   この唄が何という唄だったのか私は全然知らなくて

   今回あっちこっち検索してようやく見つけることができたの。




   久保幸江さんという歌い手さんも

   名前も聞いたことがなかったけれど

   うう~~ん・・・  艶やかな明るいお声・・・  とっても素敵な方なんですね^^




   なんておおらかな時代だったんでしょうね・・・

   父の一番いい時代でもあった・・・  と・・・  思って・・・  胸がじわっとしてしまいます・・・











2010年7月8日木曜日

サファイア色のまなざしが・・・  春日八郎  - 長崎の女 -








   父がとても好きだった歌・・・




   春日八郎さんは父より少し年上の方で・・・

   この歌は父が30代後半の頃にヒットしていた歌・・・




   私もラジオから流れるこの歌に・・・

   まだ見たことのないロマンチックな町・・・

   遠い長崎を思い浮かべていたっけ・・・




   思い返してみると・・・

   悩んだ末に父が離農を決意したちょうどその頃の歌だった・・・




   私の子供のころの想い出につながる歌は・・・

   ほとんどが父の好きだった歌・・・




   この頃そんな歌ばかりが思い出される・・・

   ほんとに年をとったんだね  あたし・・・




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   しばらくそんな歌を拾い集めてみようかな・・・


   今月は父の亡くなった月・・・


   もうすぐ祥月命日・・・
















2010年6月17日木曜日

tell me why・・・  どうして・・・





Declan Galbraith  デクラン・ガルブレイス





tell me why・・・


どうして???











詩の意味はゆうこさんに訊いて・・・


彼のことはこのおじさんに訊いて・・・















2010年6月14日月曜日

別れの磯千鳥  ― 井上ひろし ―








   逢うが別れのはじめとは・・・

   知らぬ私じゃないけれど・・・




   泣いてくれるな そよ風よ・・・

   希望抱いた あの人に・・・




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   父の時代の歌でもあり・・・

   私の懐かしい歌でもあります・・・




   私が聴いていたのはリバイバルだったんですね・・・




   井上ひろしさん・・・

   1985年 44歳の若さでお亡くなりになられていたんだそうです・・・




   どうされているのかなと気になったこともあった方でしたのに・・・

   亡くなられていたなんて・・・




   大好きなこの歌・・・

   本当にきれいな曲・・・




   そして甘く柔らかく清らかな歌声・・・




   何十年ぶりに耳にしたんだろう・・・

   だってラジオしかなかった頃に聴いたままなんだもの・・・




   歌詞を覚えたくてノートかなにかに書いて・・・

   一生懸命覚えたっけ・・・




   私が好きだった数少ない歌手の中のお一人でした・・・

   時々口ずさんでいます・・・   今でも・・・




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   この歌の歴史・・・

   とても興味深いものがありました・・・




   関心がありましたらこちらのサイトをご覧になってみてください。










2010年5月6日木曜日

13歳・・・  信じられない・・・  この歌声・・・






   ・・・ 気づかずにいましたがこの動画はユーザーさんにより削除されているとのことです ・・・

   ・・・ 素晴らしい歌でしたのにもう聴かれないんですね 残念です ・・・







    13歳・・・



    信じられない・・・



    胸の奥から涙が・・・



    美空ひばりさんの歌の中で一番凄いかも知れません・・・










2010年5月5日水曜日

長山洋子・・・  じょんから女節・・・






     雪は下から舞い上がり 赤い裳裾にまといつく ・・・






    プロは・・ こうあってほしい・・・




    こんな方がいたんですね・・・

    日本再発見って感じです・・・




    随分昔に聴いたことがあったけれど・・・

    ここまでとは・・・




    まだ657回しか観られていない・・・

    本当にもったいない・・・




    たくさんある映像の中で私はこれが一番いいと思いました・・・

    (時々2番で途切れてしまうのですがそれでも私はこれが一番いいんです。)



    いい歌を唄える時の表情は美しい・・・  

    そういうものなんでしょうね・・・



    何百回、、 何千回、、 唄っても・・・

    これに勝る歌はなかなか唄えないだろうと思います・・・



    声ののびやかさ、、 艶やかさ、、 が、、 他のと全然違いますもの・・・

    歌が大きく、、 舞台が大きく、、 時代を超えた美を感じます・・・




    このストイックな表情が痛々しい位・・・

    才能に溺れず日々重ねる努力・・・


    

    努力が花開き実を結ぶ・・・   それは一瞬の輝き・・・   だからこそ美しい・・・























2010年5月1日土曜日

素晴らしき朝鮮半島の才能・・・  金美儿 (Kim Mi A) ・・・  アリラン・・・

 
     条件が許す環境でしたら・・ 音量全開で聴いてみていただきたいです






    すばらしいものは

    素晴らしい!




    としか

    言いようがありません。




    私のイメージするアリランとは一線を画していますが
    
    この方のアリランは本当に素晴らしいです。



    
    神秘を秘めた朝鮮半島・・・




    その血を引く金美儿さんの歌は

    歌唱芸術と言っても過言ではないと私は感じます。




    すばらしいアリランを聴きたい・・・

    ただそれだけ・・・

    ただそれだけ・・・




    執念で探し出した

    朝鮮半島の血を引く才能




    金美儿さん


    阿里郎(アリラン) そして 桔梗谣(トラジ)

 












    金美儿さんて誰なんでしょう。


    はじめて聴いて虜になってしまいました。


    ロックも歌っていらっしゃるけどロック歌手なんでしょうか?


    朝鮮半島の人々の才能には


    もう惚れ惚れしてしまいます。


    素晴らしい才能の金美儿さん


    もう何十回も聴いてしまいました。


   


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    検索してみましたが

    日本ではまだほとんど知られていない方のようでした。


    中国朝鮮族の歌手ということだけしか分かりませんでしたが
 

    いずれ日本でもきっと知られるようになる素晴らしい才能の方だと思います。


    

2010年4月13日火曜日

美しきバレリーナ・・・




   Anastasia Volochkova (アナスターシヤ・ヴォロチコーワ






        
         ああ、、、  



               バレリーナ、、、 



               美しきバレリーナ、、、















2010年4月7日水曜日

リヤドロの神秘・・・


リヤドロ




1950年代初め、ホアン、ホセ、ビセンテのリヤドロ三兄弟は
「優しさあふれる世界を創造したい」という大きな夢をポーセリン(磁器製品)に託し
スペインの古都バレンシア近郊に小さな窯を築きました。

それが、【リヤドロ】の始まりです。

実物スケッチから本制作にいたるまで、すべて手作りで行われ
その精巧さとやさしい色合い
今にも動き出しそうな表情などはため息が出るほどの芸術品です。

現在、世界的に有名なデザイナーやクリエイターを起用し
ますます広がりと奥行を増すリヤドロの世界は各国のメディアからも期待と注目を集めています。

作品の優雅で情感あふれる上品さにひかれるリヤドロファンは
近年日本においても急増しており
2006年から制作された雛人形や節句人形なども大変人気があります。   ― サイトより ―